この年の思い出S 29
井上修一様記述
(30年度卒)の噴谷利次君から電話があって、 関西大学レスリング部創立30周年の記念郡 に何か書いてくれと、お鉢をわされてしまい。ともかく何か書かねばならないはめになった。 現在、会社の仕事以外でペンを走らせる事はまずない。手紙も年賀状・暑中見舞以外はほとんど書
かない。何を書くかとなると当時の想い出しかない。 昭和20年代、未だ戦後間もない時代に私達は只一途にレスリングをやったと思う。 苦しい練習の合
要に、又試合の負けた時、ふと激しい挫折感を味わう事が何度かあった。 その時、共に居た、故安川健次先輩、 押立古男先輩等 (他の先輩方も同じであるがの目の奥に一 を感じて心をうたれた事を今も想い出す。これが「虫」ではなかったかと。レスリングの と練習に、又試合に、ものにつかれた様にして、レスリングに打込む姿に私は一種の恐怖をさえ感じたものだ。しかし押立先輩の顔には々としたもの、レスリングが楽しくて仕方がないと云った。
これこそ「虫」であると。
S30年
・高堂俊弥先生、 部長に就任する
・春季リーグ戦優勝 (2連勝、6回目)
・秋季リーグ戦優勝 (3連勝、 7回目) 横山勝利、 米国遠征日本代表
清谷利美 米国遠征日本代表
・横山勝利、 ユニバシヤード・ワルシャワ大会日本代表
・松井清、 関西大学レスリング部OB会会長となる
・松井清、 近畿アマチュアレスリング協会副会長となる
S31年
春季リーグ戦優勝 (4連勝、8回
目)
・秋季リーグ戦優勝 (5連勝、9回目)
松井清、イラン遠征日本代表チーム副団長
この年の思い出 31
佐々木様記述
我々の時代は食糧事情、交通事情が多少とも良くなりかけてきたときでありましたが、 全日 合の時等には当時まだ新幹線がなく、大阪駅より夜行に乗り朝東京に到着、宿舎に入り一休み エイト調整には東京では東京温泉のスチームパスであり、大阪では普通の銭湯で減量し 体をほぐしながらエイトの調整、翌日試合というのが普通でした。